MSX本『MSXパーフェクトカタログ』(G-WARK Gmook-198)
MSXは、1983年にMicrosoftとASCIIが提唱したパソコンの共通規格。
MSXの設計思想は『子供に買い与えられる安価なパーソナルコンピューター』『コンピューターの学習に繋げられるコンピューターの入門機』で、『家庭で利用しやすいホームコンピューター』と唱っていた。
後継規格に、MSX2(1985年)、MSX2+(1988年)、MSXturboR(1990年)がある。
この本は、4世代のハードウェアとゲームソフトのカタログが載っている。
読んでいくと1980年代のパソコンを思い出して懐かしさに浸る。
1980年代は、全く互換性の無いパソコンが売られていた時代。
そんな時代に共通規格のMSXは誕生する。
今のWindowsパソコン一辺倒とは言えないが、賛同したメーカーは20社を超える。
安価にするため妥協した部分もあるが、時代背景を考えれば共通規格は偉業と言える。
MSX、MSX2、MSX2+、MSXturboRのハードウェアについて説明が載っている。
懐かしい全メーカー全機種が掲載されていて、見覚えのある機種を見つける。
1980年代は学生で、秋葉原に足繁く通ってパソコンを置いている店に行っていた。
自分が購入したMSXは、1988年発売のMSX2+規格『SONY HiT-BiT HB-F1XDJ』で69,800円。
1985年に購入した『FUJITSU FM77AV』で158,000円。
性能は互角とは言えないが、MSX2+は劇的に安かった。
購入した理由の1つに、Floppy Discの規格がMS-DOS準拠だったこと。
MS-DOSは16bitパソコンの主流OSで、MS-DOS上で読み書きができた。
MSXで文書を打って、アルバイト先のパソコンで構成していた。
MSXが採用したCPUは、8bitCPUで主流のZilog Z80A(3.58MHz)だった。
資料が手に入り易かったので、初めて覚えたアセンブリ言語のCPU。
Z80のアセンブリ言語を覚えたら、8086series、6809、68000seriesのアセンブリ言語も覚えやすかった。
HB-F1XDJは、1988年に買って1996年までの8年間使ったパソコン。
転勤するとき後輩に譲って、未だに持っているという。
電源は入ると言っていたから、30年以上動いている。
MSXは未だに根強い人気があり、中古品が売られていて買おうかなと思ってしまう。
CPU | Zilog Z-80A (8bit) 3.58MHz |
Chipset | Yamaha S1985 |
ROM | 32KB BIOS、MSX-BASIC |
RAM | 64KB (Max 256KB) |
VRAM | 128KB |
Graphic Chip | YAMAHA V9958 |
Sound Chip | YAMAHA YM2413+GI AY-3-8910 (FM,PSG,Noise) |
Media | MSX Cartridges , FDD 3.5"-2DD(720KB) |
Price | 69,800 |