初購入PC「FM77AV」
コンピューターを使い始めて、気が付けば約40年が経っていた。
初めて購入したコンピューターは、1985年10月に発売された富士通製8bit機『FM77AV』。
発色数が画期的で、8色表示が当たり前のときに初めて4096色表示していた。
本体価格は15万8000円。
購入した経緯は、1985年に入学した音響技術の専門学校で『これからはコンピューターを使えないといけない』と言われ、教科のひとつに組み込まれていたため。
当時は、NEC、富士通、シャープが御三家で、8bit CPUには『ZiLOG Z80』もしくは『Motorola MC6809』が採用されていた。
自分の使用用途にMC6809が合っていたのでFM77AVを選んだ。
プログラム作成、数値計算、電気回路の特性計算、Ray Tracingなどの画像処理、音楽演奏などをしていた。
今、コンピューターを使える自分があるのも、このFM77AVを『壊れるまで使い回したおかげ』と思っている。
型番に付いている『FM』は『Fujitsu Micro』の頭文字で『富士通マイクロコンピューター』を表している。
富士通はコンピューター専門メーカーで、マイクロコンピューターから大型汎用機までを製造している。
FMシリーズ初代機『FM-8』は、大型汎用機の技術を用いて設計されていた。
1981年5月に発売され本体価格は21万8000円と高価だった。
現在、コンピューターは5~30万円で購入でき、当時は如何に高価だったかが分かる。
現行機種の型番には『FM』が付いている。
性能などを1985年製と2022年製を比べることはナンセンスで、約40年で性能が桁違いに良くなっている。
CPU | MBL68B09E (2MHz) × 2 (Main , Sub) |
ROM | F-BASIC 32KB , Character 4KB , JIS第一水準漢字 128KB |
RAM | Main 128KB (Max 192KB) , Sub 5KB , VRAM 96KB |
テキスト表示 | 80×20/25 (8色) , 40×20/25 (8色 / 4096色) character |
グラフィック表示 | 640×200 (8色) × 2 , 320×200 (4,096色) pixel |
サウンド | FM音源 3 Voice , SSG 3 Voice , 8 Octave (OPN) |
OS | F-BASIC V3.3L10 (Option : OS-9/6809 Level 2) |
FDD | 3.5 inch 2D (320KB) × 2 |
価格 | 158,000円 |