HOT STAFF's Monologue !

体験したこと、感じたこと、思ったこと、伝えたいこと・・・

長き眠りから目覚めた「Padauk」

このギターは、1987年に開業した『楽器工房クルー・スラット』で2018年に購入。

f:id:crusher8823:20220119191606j:plain

店の壁には、開業当時に仕入れたボディーやネックが掛かっている。
何気に壁を見ていたら、あるボディーに目が留まる。
このボディーは希少な物で、もう輸入できない銘木『Padauk』を使ったSchecter製。
手に取って叩いてみたら『コーンッ!』と乾いた綺麗な音がしたので“ひび割れ”は無く、また、表面に目立つ傷が無い。
このボディーでギターを作るためにネックを探すことになる。
探してみると『Fender Stratocaster Relic Blackie』が見つかり、ボディーとすり合わせると見事なまで綺麗に吸い付いた。
眠っていたボディーとネックを目覚めさせて、新しいギターを製作することに至る。

ボディーとネックを最大限生かすために数々のアイテムを選ぶ。
1)Shur製ハムバッカーピックアップ
2)1960年代製オイルキャパシタ
3)1990年代Schecter製トレモロブリッジ(デッドストック)
4)LSRローラーナット
5)ロック式ペグ
6)ステンレス製フレット

f:id:crusher8823:20220119191704j:plain

f:id:crusher8823:20220119191756j:plain

ピックアップは2つマウントし、3つのスイッチで操作できるように組み上げた。
1つはピックアップセレクターで、ネック側、ネック側+ブリッジ側、ブリッジ側と選べ、残り2つは各々のピックアップ動作切替で、ハムバッカー、シングルA、シングルBと切り替えられる。
この2種類のシングルが奏でる音は『ハムバッカーと変わらない迫力で、音色はシングル』という優れもので、長い時間培ってきた経験で造り上げた工房オリジナル回路

ボディーは、銘木『Padauk』の杢目を生かすためにナチュラ仕上げ。

このギターには『Padauk』と名付け、オールマイティーに使えるアイテムである。